自作PCに興味はあるものの、「自作PCやめとけ」といった否定的な意見が気になって、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。
現在では完成品のパソコンでも高性能な製品が増えており、「自作PCは時代遅れでは？」と感じる声もあります。
特に初心者にとっては、パーツ選びや相性チェック、組み立て作業まで手間が多く、「自作にはメリットがないのでは」と思ってしまうのも無理はありません。
また、自分で構成を決める以上、予算がオーバーしやすくなったり、見積もりミスによって後悔するケースもあるため、慎重な検討が必要です。
実際に「初心者 失敗」や「失敗 率が高い」という指摘が多く見られるのも事実で、自作PCには一定のデメリットが存在しています。
本記事では、初心者がつまずきやすいポイントをはじめ、後悔しやすい人の共通点や、自作PCにおすすめできないタイプまで詳しく解説していきます。
さらに、「自作PCは何年くらい使えますか？」や「自作PCのストレージはHDDとSSDのどちらがいいですか？」といった具体的な疑問にもお答えします。
自作にチャレンジすべきかどうか、今の時代に本当に必要なのかを判断する材料として、ぜひ最後までご覧ください。
この記事のポイント
- 自作PCのデメリットや失敗しやすい理由
- 予算オーバーや見積もりミスのリスク
- 自作PCに向いていない人の特徴
- HDDとSSDの使い分けやPCの寿命の目安
自作PCやめとけと言われる理由とは
自作PCは時代遅れなのか？
「自作PC＝時代遅れ」とは一概に言えません。用途が限定的な人には不要とされることもありますが、性能やカスタマイズを求める人にとっては今でも十分有効です。
現在、自作PCが「時代遅れ」と言われることがありますが、それは一部の状況に限った話です。
以前は、性能の高いパソコンを安く手に入れる方法として自作PCが重宝されていました。
しかし今では、大手メーカーの完成品PCでも高性能かつコスパの良い製品が増えており、「わざわざ自作しなくても十分」という考え方が広がっています。
特に、用途がインターネットや動画視聴、文書作成程度であれば、わざわざパーツを選んで組み立てる必要はないと感じる人も多いです。
完成品のほうが保証もあり、すぐに使えるという利便性もあります。
一方で、ゲーミング用途や動画編集など、高い処理能力を求める人にとっては、自作PCは依然として価値があります。
最新のGPUや大容量のメモリなどを自分好みに組み合わせられる自由度は、既製品にはない魅力です。
つまり、自作PCが「時代遅れ」かどうかは、使う人の目的次第です。すべての人にとって古いというわけではなく、使い道やこだわりの度合いによって、今でも有効な選択肢になりえます。
メリットがないと感じるケース
パソコンに不慣れな人や、サポート重視の人にとっては、自作PCは手間ばかりでメリットが感じにくくなりがちです。
自作PCは自由度が高く、パーツ選びを楽しめるというメリットがありますが、すべての人にとってメリットがあるとは限りません。
例えば、パソコンの仕組みに詳しくない人にとっては、パーツの選定から組み立てまでが大きなハードルになります。
CPUとマザーボードの規格を合わせる、電源容量を確保する、ケースとのサイズ互換を確認する。こうした知識が必要になるため、初心者が失敗するリスクは少なくありません。
また、故障やトラブルが発生したとき、自作PCは自己責任になることが多く、メーカー保証が一括で受けられない点もデメリットです。
サポートを求めても「パーツごとに連絡先が違う」といった手間が発生することもあり、トラブル対応に慣れていない人にはストレスになる可能性があります。
さらに、思ったほどコストダウンができなかったり、完成までに時間がかかってしまったりすると、「苦労のわりに得られるメリットが少ない」と感じる人も出てきます。
このように、知識や時間、サポート体制などを考慮せずに始めてしまうと、自作PCのメリットが感じにくくなることがあります。
パーツ選びや組み立てに不安がある方は、相談しながら作れるBTOパソコンの利用がおすすめです。
自作PCで予算オーバーしやすい理由
自作PCは欲が出やすく、追加パーツやミスによる買い直しで予算オーバーしやすいです。総額を把握しておかないと、かえって割高になります。
自作PCは「安く済ませられる」と思われがちですが、実際には予算オーバーしてしまうケースも多々あります。
まず、パーツのスペックを比較しているうちに「せっかくなら上位モデルにしよう」と考えてしまい、予定より高い製品を選んでしまう傾向があります。
とくにグラフィックボードやCPUは価格の幅が広く、数千円のつもりが数万円になることもあります。
また、OS代やモニター、キーボードなどの周辺機器を後回しにして考えていた場合、トータルで想定以上の出費になることも珍しくありません。
さらに、静音化や冷却強化のための追加パーツを後から購入するケースも多く、「想定より出費が膨らんだ」という声はよく聞かれます。
そして、初心者の場合は「必要なパーツが足りなかった」「互換性がなく買い直した」といったトラブルによって、無駄な出費が増えることもあります。
このように、計画的に構成しないと自作PCはかえってコストが高くつく可能性があります。
最初の見積もりだけでなく、トータルコストをしっかり把握しておくことが重要です。
自作PCの見積もりでありがちな落とし穴
自作PCでは、OSや周辺機器の費用・パーツの互換性などを見落としがちで、見積もりミスによる予算超過や無駄な出費につながるリスクが高くなります。
自作PCを組む際、最初の見積もりでつまずいてしまう初心者は少なくありません。
主な落とし穴は、必要なパーツをすべて洗い出せていないことです。
CPUやグラフィックボードなどの主要パーツだけに気を取られてしまい、電源ユニットやCPUクーラー、ケーブル類、OS（Windowsなど）のライセンス費用を見積もりに含め忘れることがよくあります。
さらに、スペック表だけで判断して互換性の確認を怠ると、パーツが合わずに使えないというトラブルにもつながります。
例えば、マザーボードとメモリの規格が合っていなかったり、PCケースにグラボが物理的に入らなかったりすることもあります。
もう一つ見落とされがちなのが、周辺機器の予算です。
ディスプレイやキーボード、マウス、スピーカーなども別途必要で、これらが意外と高くつくことがあります。
このように、見積もり段階での知識不足や確認不足が、後の追加費用や手間の原因となり、「思っていたよりも高くなった」「無駄な買い物をしてしまった」といった後悔に繋がるケースが少なくありません。
初心者の失敗率が高い理由
初心者が失敗しやすいのは、パーツ選びから組み立て・設定まで専門的な知識が必要で、予想外のトラブルが多いためです。
自作PCに挑戦した初心者が失敗しやすい理由は、大きく分けて「知識の不足」と「予想外のトラブルの多さ」にあります。
まず、パーツ選びの段階で「どの規格が合うか」「どれがコスパに優れるか」といった判断が難しく、情報を集めるだけでも膨大な時間がかかります。
ネット上のレビューや動画はあふれているものの、それらを正しく比較・判断できるスキルが求められます。
そして、実際の組み立て作業でも難所が多くあります。
CPUの取り付けやグリスの塗布、電源ケーブルの接続、BIOS設定などは、少しのミスが起動不良に直結することもある繊細な工程です。
特に、静電気対策を怠ったり、力加減を誤って端子を破損させたりする初心者は少なくありません。
さらに、組み上げた後の初期設定やドライバのインストール、温度管理など、PCとして安定運用するまでにもいくつもの壁があります。
ここでもトラブルが起きやすく、「電源が入らない」「画面が映らない」といった原因不明の不具合に直面し、原因を特定できずに心が折れてしまうケースもあります。
このように、自作PCは自由度が高い反面、細かい知識や工程が求められるため、初心者がつまずきやすく、結果的に「やらなければよかった」と後悔してしまうこともあるのです。
初めての方や知識に不安がある方は、BTOパソコンの利用を検討することで、リスクを軽減できます。
「自作PCやめとけ」は本当か検証する
後悔する人の共通点とは
後悔する人の共通点は「知識不足・計画不足・時間不足」。安易に始めた結果、失敗や無駄な出費につながるケースが多いです。
自作PCで後悔する人には、いくつか共通する特徴があります。
まず、パソコンの基本的な仕組みに対する理解が浅い人は、完成後の運用に困るケースが多いです。
例えば、「とりあえず性能が良さそうだから」と高価なパーツを組み合わせたものの、使い方と合わずオーバースペックになってしまい、無駄な出費をしたと感じる人は少なくありません。
また、「組み立てはYouTubeを見れば簡単そう」と安易に考えて始めた人も、実際の細かい作業の難しさや不具合への対応力が追いつかずに苦労します。
特に、組み立て中に起こる不明なトラブルを自力で解決できず、結局修理や相談に費用がかかることもあります。
さらに、「時間をかけたくない」「すぐに使いたい」と焦る人は、自作に向いていない可能性が高いです。
自作PCは、パーツ選定から組み立て、初期設定まで多くの時間と労力を必要とするため、工程を急いで雑に進めた結果、ミスやトラブルを招くことがよくあります。
このように、自作PCで後悔する人には「知識不足・計画不足・時間不足」といった傾向があり、事前の準備や心構えが不十分であることが多いのです。
自作PCにおすすめできない人
自作PCはトラブル対応や初期設定に時間がかかるため、初心者や安定性を重視する人には向きません。
自作PCは柔軟性がある反面、すべての人に向いているわけではありません。
まず、パソコンに詳しくない初心者や、トラブル対応に不安を感じる人にはおすすめできません。
自作では、組み立て中や使用中に起きるエラーや不具合を自己責任で対応する必要があるため、ある程度の知識と経験が求められます。
また、日常的にパソコンを仕事で使っている人や、安定した環境を必要とする人も注意が必要です。
パーツ相性やドライバの問題、アップデート後の不具合などが突然発生することがあり、トラブル対応の時間が業務に支障をきたす可能性があります。
さらに、時間や労力をかけたくない人や、最初から使える状態のPCを求める人には、市販の完成品パソコンの方が適しています。
自作は「作る過程」も楽しめる人向けの選択肢であり、「とにかく動けばいい」という人には逆にストレスが多いかもしれません。
このように、トラブル対応や自己解決に不安がある人、時間的余裕がない人、完成品志向の人には自作PCは向いていないと言えます。
自作PCのデメリットを整理する
自作PCはサポートが不十分で予算管理も難しく、組み立てや設定にも手間がかかるという明確なデメリットがあります。
自作PCの魅力はカスタマイズ性の高さですが、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。
主なデメリットは、まず「自己責任の範囲が広い」ことです。
購入したパーツに初期不良があった場合でも、複数のメーカーが関わるために原因特定が難しく、サポートを受けづらい状況が生じます。
完成品PCであれば一括対応してくれる部分が、自作ではバラバラになる点は大きな違いです。
次に、「予算のコントロールが難しい」点も挙げられます。
パーツ選びで性能にこだわりすぎると、気づけば予算を大きく超えていたというケースも珍しくありません。
また、必要最低限の性能で構成しようとした場合も、相性や品質を考慮すると、かえって割高になることもあります。
さらに、「組み立てや初期設定に時間がかかる」ことも見逃せません。
初めての自作では、組み立て自体に数時間、設定やトラブル対応を含めると1日以上かかることもあります。
このように、自作PCは楽しさと引き換えに、手間・コスト・サポート面でのハードルがあるという点を把握した上で検討することが大切です。
初心者が失敗しやすい落とし穴
初心者が失敗する原因はパーツの相性ミス、冷却や電源の見落とし、初期設定のトラブルなど。事前確認と準備が非常に重要です。
自作PCを初めて組み立てる人が陥りやすい落とし穴はいくつもあります。特にありがちなのは「パーツの相性ミス」です。
CPUとマザーボード、電源ユニットとグラフィックボードなど、パーツごとに対応規格が異なるため、互換性をよく確認しないと動作しない構成になってしまいます。
見た目ではわかりにくい部分なので、公式サイトやメーカーの情報を丁寧に調べる必要があります。
もう一つは「冷却と電源容量の見落とし」です。
高性能なCPUやGPUを選んだ場合、それに見合った冷却対策と電源ユニットが必要になりますが、初心者ほどここを軽視しがちです。
結果として、熱暴走や起動しないトラブルにつながることもあります。
さらに、「OSインストールやBIOS設定でつまずく」こともあります。
パーツを組み上げることには成功しても、初期設定やドライバの導入でつまずいてPCが使えない状態が続くと、やる気を失ってしまう人も少なくありません。
このように、初心者が失敗するのは知識不足だけでなく、事前準備や確認作業を怠ってしまう点にも原因があります。
少しでも不安がある場合は、構成例を参考にするか、詳しい人に相談しながら進めることが大切です。
自作PCは何年くらい使えますか？
自作PCの寿命は5～7年が一般的。ただし用途や構成によって前後し、パーツ交換によりさらに長く使える可能性もあります。
自作PCの寿命は、構成や使い方によって大きく変わりますが、一般的には5～7年がひとつの目安とされています。
まず、耐久性のあるパーツを選び、定期的なメンテナンスを行っていれば、10年近く使えるケースもあります。
特にCPUや電源、メモリなどの基幹パーツは長寿命なものが多く、用途が変わらない限り長期使用も可能です。ただし、OSやソフトウェアの推奨スペックが年々上がるため、性能面での限界が先に来ることもあります。
一方、パソコンをゲームや動画編集など重たい処理に使う場合は、性能的に3～5年で買い替えや一部パーツの交換が必要になる可能性が高いです。
特にグラフィックボードは進化が早く、数年で最新のゲームに対応できなくなるケースも珍しくありません。
このため、寿命というより「どの段階で買い替えたくなるか」が実際の判断ポイントになります。
パーツごとに交換できるのが自作PCの強みですので、少しずつアップグレードして使い続けることも可能です。
自作PCのストレージはHDDとSSDどちらがいい？
SSDは高速で快適なため、システム用に最適。HDDは大容量データ保存に向いており、併用が主流です。
自作PCのストレージ選びでは、基本的にSSDをメインに使うのがおすすめです。
SSDは読み書きの速度が圧倒的に速いため、OSの起動やソフトの立ち上げが非常にスムーズになります。例えば、Samsung 970 EVO Plus NVMe SSDは高性能で人気のあるモデルです。
最近では価格も下がってきており、500GB〜1TBのモデルであれば、比較的手ごろな価格で購入できます。
一方で、HDDは容量あたりの価格が安いため、動画や写真、ゲームデータなどの大容量ファイルの保存用としては優秀です。例えば、Western Digital 4TB HDDはコストパフォーマンスに優れた選択肢です。
ただし、起動ドライブにHDDを使うとPC全体の動作がもたつくため、快適性を求めるなら避けた方がよいでしょう。
多くの自作ユーザーは「SSD＋HDD」の組み合わせで構築しています。
たとえば、システムや主要ソフトはSSDに、データ保存はHDDに分けて使うことで、速度と容量のバランスを両立できます。
このように、予算や用途に応じてSSDを主軸に構成するのが、現在の自作PCにおけるスタンダードとなっています。
自作PCやめとけと言われる理由を総まとめ
- 完成品PCの性能向上で自作の優位性が薄れてきた
- 初心者にはパーツ選びや組み立てのハードルが高い
- トラブル時のサポートが受けづらく自己責任になる
- パーツ選定ミスで互換性トラブルが起こりやすい
- OSや周辺機器の費用を見落として予算超過しやすい
- スペック欲で高額な構成になりやすい
- 故障時に原因特定と対応に時間がかかる
- 静音・冷却・電源周りの調整が意外に難しい
- 自作には時間と労力がかかり気軽に始められない
- コスト面で完成品の方が安くなるケースもある
- 最新パーツの価格変動で予算が不安定になりやすい
- 保証がパーツごとで対応に手間がかかる
- 自作の寿命は用途次第で短くなる場合がある
- ストレージ選びに迷いやすく最適構成に悩む
- ゲームや編集用途以外では過剰スペックになりがち